10/13熊本阿蘇ステージ レースレポート
マイナビ ツール・ド・九州2024 熊本阿蘇ステージ(第2ステージ)
マイナビ ツール・ド・九州2024の第2ステージとなる熊本阿蘇ステージが、雄大な阿蘇の風景を駆ける108.46kmで争われ、総合時間賞リーダーのエミリアン・ジャニエール(トタルエナジー)が勝利しリードを拡大した。
1級山岳箱石峠を皮切りに、2級山岳波野を3度通過するコースレイアウト。箱石峠で形成された逃げグループもすぐに吸収され、残り68km地点で小石祐馬(JCL TEAM UKYO)やアリエル・カルロス・サムディオ・カレーラ(コラテック・ヴィーニファンティーニ)ら5名の選手が先行した。
総合リーダーのジャニエールを擁するトタルエナジーが中心となって集団をコントロールし、逃げる5名との差を徐々に詰めていく。残り10kmを切ってその差は14秒。この逃げグループから小石が単独で飛び出し粘りの走りを見せたが、残り1km地点で吸収される。
勝負はスプリント勝負に持ち込まれ、終始レースをコントロールしたトタルエナジーからジャニエールが2日連続となる勝利を飾った。ジャニエールはボーナスタイムを獲得し、総合時間賞のリードをさらに広げている。
逃げに入ったサムディオ・カレーラが山岳ポイントを稼ぎ、この日を終えての山岳賞リーダーに輝いている。その他のジャージに変動はなかった。
熊本阿蘇ステージ(第2ステージ)結果
1位 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー) 2時間27分51秒
2位 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタン)
3位 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)
個人総合成績
1位 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー) 5時間44分59秒
2位 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)+9秒
3位 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタン)+16秒
ポイント賞
エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー)
山岳賞
アリエル・カルロス・サムディオ・カレーラ(コラテック・ヴィーニファンティーニ)
新人賞
ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)
ステージ優勝・総合時間賞&ポイント賞リーダーのエミリアン・ジャニエールのコメント
「スプリント前の最後の牽引役を務めてくれているジュリアン・シモンにとって、このレースが彼のプロキャリア最後のレースなんです。だからチームとしていい走りができたことを嬉しく思います。明日はベストを尽くすのみ。チームが強いので総合リーダージャージを守ることができると信じています。」
山岳賞リーダーのアリエル・カルロス・サムディオ・カレーラのコメント
「逃げ切りもあるかと思いましたが、届きませんでした。しかしボーナスとして山岳賞ジャージを獲得できて嬉しいです。明日ですべてが決まるので、チームとしてこのジャージを守るために動きます。最終表彰台に登ることはチームとしても大事なこと。明日も厳しい周回コースなので、逃げに乗れたらいいと考えています。」
大会最終日となる福岡ステージ(第3ステージ)は、岡垣サンリーアイをスタートし、宗像大社にフィニッシュする140.48km。2級山岳垂見峠を含む周回コースを9周回する。第1ステージに続くサバイバルレースが予想される。
(了)