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【レースレポート】EXHIBITION 佐世保クリテリウム
2026年10月9日(金)、がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026に先立ち、佐世保クリテリウムが長崎県佐世保市内のコースで開催され、ヴィクトワール広島のルーク・バーンズが逃げ切りで勝利を飾った。
全4日間の大会日程の初日は、恒例のエキシビションクリテリウム。昨年に続いて長崎県佐世保市の港がその舞台となった。佐世保港を発着し、佐世保駅前を通る一周1.5kmのコースは、昨年と若干のレイアウト変更はあったもののほぼ同じ。多くの市民や観客が沿道に駆けつけた。

昨年に続き2度目の開催となった佐世保クリテリウム。佐世保港がハイスピードレースの舞台となった。

スタートに先立ってテープカットが行われた。左からさせぼ五番街センター⻑ 中村剛士氏、 佐世保市議会議⻑ 久野秀敏氏、佐世保市⻑ 宮島大典氏、ツール・ド・九州2026実行委員会会長 池辺和弘氏、副会長 平田研 長崎県知事、⻑崎県議会議⻑ 徳永達也氏、 大会キャプテン 川﨑宗則氏、海上自衛隊佐世保地方総監部 幕僚⻑ 山野太資氏

海上自衛隊 佐世保音楽隊によるファンファーレ演奏のなか今回初導入されたキャラバンカーがコースを走り、沿道では限定グッズが配られた。
スタート直後からペースが上がり、いくつかのアタックはあったものの、集団はひとつのまま序盤戦が進行。5周目のフィニッシュラインに設定された周回賞を狙ってトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)
が飛び出す場面も見られたが、今大会の総合優勝候補とも目されているダーティにはワールドチームの厳しいチェックが入る。

世界ランキング1位のチームとして大きな注目を集めていたUAEチームエミレーツ・XRGからケヴィン・ヴェルマーク(UAEチームエミレーツ・XRG)が常に積極的な走りを見せた。
集団の前方ではケヴィン・ヴェルマーク(UAEチームエミレーツ・XRG)がペースアップを繰り返し、他チームにダメージを与えていく。昨年2位のアレッシオ・デッレ・ヴェドーヴェ(XDS・アスタナ チーム)も集団の前方で危険な動きに目を光らせる。
9周目、ワールドチームやプロチーム勢が占める集団の前方に野崎然新(日本ナショナルチーム)が位置取る。10周目の周回賞はダーティとデッレ・ヴェドーヴェによるスプリント争いとなり、今度はデッレ・ヴェドーヴェに軍配。野崎は4番手でここを通過した。

この日3度の周回賞を獲得したアレッシオ・デッレ・ヴェドーヴェ(XDS・アスタナ チーム)。
15周目の周回賞は再びデッレ・ヴェドーヴェが獲得。ハイペースな展開に集団の人数が減っていく中、17周目にデッレ・ヴェドーヴェ、ヴェルマーク、野崎を含む8名の先頭集団が形成される。周回を重ねる中、この先頭集団にはダーティや岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)らが後続集団から飛び出して合流に成功。20周目に設定された周回賞はデッレ・ヴェドーヴェが野崎を抑え込んで連続で獲得を果たしている。

特等席からの観戦風景。
23周目には後続集団からさらにイヴォ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツ・XRG)が飛び出して先頭に合流。しかし強力な選手が加わったことで、先頭集団にいた選手たちは互いに見合ってしまいペースダウン。後続集団もほどなくして追いつき、33名からなるメイン集団が形成された。

周回賞を狙う走りを見せた野崎然新(日本ナショナルチーム)。25周目に設定された賞を見事獲得した。
25周目に設定された周回賞は、狙い通り早めに仕掛けた野崎が並み居るワールドチームやプロチームの選手を置き去りにして先頭通過。「コーナーリングでは自分に速さを感じた」というMTBやシクロクロスのバックボーンを持つ19歳が自らの持ち味を発揮して価値ある周回賞を獲得した。
集団一つのまま、岡を先頭に最終周回へ。一瞬ペースが緩んだ隙にルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)がアタックして単独で抜け出す。虚をつかれた集団はXDS・アスタナ チームが人数を揃えて追走体制を取ったが、バーンズを捉えることができない。

佐世保クリテリウムを制したルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)。
充分なマージンを得たまま最終コーナーを抜けたバーンズが、集団から猛然とスプリントをかけるオリヴェイラを振り切り先頭でフィニッシュラインを切った。格上チームが揃う中で、価値ある勝利を国内チームにもたらした。
UCIポイントが付与されないエキシビションレースながら、ワールドチームとプロチームが攻撃的な走りを見せた佐世保クリテリウム。これから続く3日間が激戦必至となることを予感させた55分54秒のレースだった。

株式会社マイナビ代表取締役 社⻑執行役員 粟井俊介と上位3名の選手のフォトセッション。
佐世保クリテリウム結果
1位 ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島) 55分54秒
2位 イヴォ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツ・XRG)同タイム
3位 イェロン・メイヤース(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)同タイム
優勝したルーク・バーンズのコメント
「来る3日間のためのウォーミングアップのつもりでスタートしました。なのでこの結果には驚いています。かなり激しいレースでしたが、いいタイミングで抜け出すことができたと思います。アタックした後は、とにかく後ろを振り向かないように努めて走りました。明日からの3日間は、ワールドツアーの選手たちと総合を競えればと思います」
周回賞(5周目)
アレッシオ・デッレ・ヴェドーヴェ(XDS・アスタナ チーム)
周回賞(10周目)
トンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)
周回賞(15周目)
アレッシオ・デッレ・ヴェドーヴェ(XDS・アスタナ チーム)
周回賞(20周目)
アレッシオ・デッレ・ヴェドーヴェ(XDS・アスタナ チーム)

鹿島建設株式会社 代表取締役社⻑ 桐生雅文氏と特別周回賞25周回の野崎然新
周回賞(25周目)
野崎然新(日本ナショナルチーム)
「コーナーが多く、立ち上がりでインターバルがかかるので、位置取りさえ気をつければ自分に向いたレースになるだろうと予想していました。実際に走っていて、コーナーでは自分は速いなと感じていました(笑)。インターバルのかかるところも含めて最後まで足を残せたのは、MTBやシクロクロスをやっているおかげだったと思います。海外選手は速く、こんな経験は次いつできるからわからないぞと、今日試せることは全部試すつもりで走りました」
ベストジャパニーズ賞
岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)
「追走グループのペースが上がらず、自分でブリッジを仕掛けてなんとか追いつくことができましたが、心拍数がなかなか下がらなかったです。この逃げで最後まで行くかと思ったのですが、追いつかれてしまいました。最初から前でレースできていればブリッジの足も使わなかったので、そこは反省点です。明日からのレースはボーナスタイムが重要になりそうですが、他チームとの戦力差もまだ見えていない部分もあるので、戦略的に走りたいと思います」

海上自衛隊 多用途支援艦「あまくさ」と周回を走る選手たち
翌10月10日(土)はがんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026の初日となる佐賀・福岡ステージが、唐津から福岡・天神までの152kmで行われる。序盤に山岳ポイントが3回設定されているが、全体的には平坦であり、九州最大の繁華街、天神での華やかな集団スプリントが予想される。